羊のような外見を持つ、ベドリントン・テリアの魅力に迫る
元ペットショップ店員オリジナルランキング番外編
※日本国内での流通はごくわずかで、主にショードッグや専門ブリーダーのもとで見られるためランキング外としています。
イギリス原産のベドリントン・テリアは、ユニークな羊のような外見で知られるテリア犬種。
ふわふわとした被毛とアーチを描く体型は、他の犬種にはない独特の雰囲気を持ち、見る人を惹きつけます。
日本では希少ですが、海外ではショードッグや家庭犬として人気を集めています。
歴史と出身
ベドリントン・テリアはイギリス北部、炭鉱の町「ベドリントン」を発祥とする犬種です。
18世紀には鉱夫たちの間で害獣駆除犬として活躍しており、後にウィペットなどのサイトハウンドの血も取り入れられたと考えられています。
その結果、狩猟犬としての俊敏さとテリアらしい気質を併せ持つ独特の犬種となりました。
19世紀以降は独自の外見と性格が注目され、ショードッグとしても発展していきます。
サイズ(平均)
| 項目 | 数値 | 
|---|---|
| 体高 | 約38〜45cm | 
| 体重 | 約8〜10kg | 
| 体長 | やや長めで流れるような体型 | 
| 平均寿命 | 約12〜14年 | 


毛色
公認されている毛色は以下の通り:
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ブルー 
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レバー 
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サンディ 
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ブルー&タン 
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レバー&タン 
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サンディ&タン 
被毛は柔らかく羊毛のようで、カールがかかっています。
ショードッグでは特有のトリミングで「羊のようなシルエット」に仕上げられるのも大きな特徴です。
魅力と特徴
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独特の外見 
 羊のようなシルエットで、他犬種にはない存在感を放つ。
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優しく穏やかな性格 
 家庭犬として非常にフレンドリーで人懐っこい。
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俊敏で軽快な動き 
 サイトハウンドの血を引くため、走る姿はとても美しい。
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頭が良く学習意欲がある 
 しつけにもよく反応し、飼い主とのコミュニケーションを楽しむ。
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家庭に馴染みやすい 
 比較的無駄吠えも少なく、集合住宅でも飼いやすい。
お世話のポイント
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被毛の手入れ 
 羊毛のような被毛は伸び続けるため、定期的なトリミングが必須。
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適度な運動 
 毎日の散歩に加え、時折自由に走れる環境を与えるとよい。
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皮膚ケア 
 被毛の下の皮膚がデリケートなため、シャンプーや保湿に注意。
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精神的刺激 
 賢い犬種のため、知育玩具やトレーニングを取り入れるとストレス発散になる。
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暑さ対策 
 被毛が厚いため、夏場は熱中症に注意。
気を付けたいポイント
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銅中毒症(遺伝性疾患) 
 ベドリントン・テリア特有の代謝異常があり、肝臓に銅が蓄積しやすい。定期的な健康チェックが必要。
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被毛の絡まり 
 手入れを怠ると毛玉になりやすく、皮膚トラブルを引き起こす。
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運動不足 
 見た目の穏やかさに反して、運動不足はストレスの原因に。
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独立心の強さ 
 テリア気質が出るとマイペースになることがある。
まとめ
ベドリントン・テリアは、そのユニークな羊のような外見と、テリアらしい気質を併せ持つ希少な犬種です。
穏やかでフレンドリーな性格は家庭犬にぴったりですが、特有の被毛ケアや遺伝性疾患への理解が必要となります。
日本ではなかなか出会えませんが、一度見たら忘れられない存在感を持つ魅力的な犬種です。
💬 ぬーのひとこと
「ベドリントン・テリアって、ほんとに羊さんみたい!でもその中身は元気で頭のいいテリアなんだよね。」
 
  
  
  
  

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