犬種紹介 キャバリア

小型犬

こんにちは!今回は、優雅な外見と愛らしい性格で人気のキャバリアについてご紹介します。

元ペットショップ店員によるオリジナル人気ランキング第22位!!

大きな丸い目とふわふわの垂れ耳が特徴的なキャバリア。店頭でも「上品で可愛い!」と注目されることが多い犬種ですが、心臓病:僧帽弁閉鎖不全症(MVD)のリスクもある犬種です。詳しくご説明しますね。

キャバリアの歴史と出身

キャバリアは、イギリス原産の小型犬です。その名の通り、イギリス国王チャールズ1世・2世に愛された犬種で、王室や貴族の間で寵愛されてきました。「キャバリア」は「騎士」を意味し、中世の騎士が活躍していた時代のスパニエルを復元したことからこの名が付けられました。もともとは鳥猟犬として活躍していましたが、現在では愛玩犬として世界中で親しまれています。

キャバリアのサイズ

  • 体高:​約30〜33cm

  • 体重:​約5〜8kg

  • 体長:​体高よりやや長めの胴長体型

小型犬ながらもバランスの取れた体型で、優雅な印象を与えます。

キャバリアの毛色

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの毛色は、主に以下の4種類があります:

  • ブレンハイム:​白地に栗色の斑が入った毛色で、最も一般的です。

  • トライカラー:​白、黒、タン(赤褐色)の3色が組み合わさった毛色です。

  • ルビー:​全身が赤褐色の単色で、深みのある美しい毛色です。

  • ブラック&タン:​黒地にタン(赤褐色)のマーキングが入った毛色です。

これらの毛色により、それぞれ異なる魅力を持っています。

キャバリアの魅力と特徴

  • 優雅で愛らしい外見が魅力

    大きな丸い目と長い垂れ耳、そして絹のような被毛が特徴で、その優雅な姿は多くの人を魅了しています。

  • 穏やかで愛情深い性格

    非常にフレンドリーで、人懐っこく、家族との絆を大切にします。他の犬や子供とも仲良くできる協調性を持っています。

  • 適度な活動性

    活発で遊び好きですが、過度にエネルギッシュではなく、適度な運動で満足します。散歩や室内遊びを楽しむことができます。

  • 賢くしつけやすい

    知的で訓練しやすい性格を持ち、基本的なしつけやコマンドを学ぶのが得意です。

お世話のポイント

  • 毎日のブラッシングが必要

    被毛は細く長く、絡まりやすいため、毎日のブラッシングで毛玉や抜け毛を防ぎましょう。

  • 適度な運動を心掛ける

    毎日の散歩や遊びで適度な運動をさせ、ストレスを溜めないようにしましょう。

  • 耳のケアを忘れずに

    垂れ耳のため、耳の中が蒸れやすく、外耳炎になりやすい傾向があります。定期的な耳掃除で清潔を保ちましょう。

  • 食事管理を徹底する

    食欲旺盛で太りやすい傾向があるため、適切な食事量とバランスの良い栄養摂取を心掛け、肥満を防ぎましょう。

気を付けたいポイント

  • 心臓疾患に注意

    遺伝的に心臓病(特に僧帽弁閉鎖不全症)を発症しやすい傾向があります。定期的な健康診断で早期発見・早期治療を心掛けましょう。僧帽弁閉鎖不全症(MVD)はキャバリアを飼うなら覚悟しないといけないかも知れません。あくまで目安ですが、遺伝的素因が非常に強く、発症を遅らせる可能性がありますが、それでも完全に予防するのは難しいとされています。研究によっては「10歳までに95%以上のキャバリアがMVDを発症する」とする報告もあります。ショップ時代も非常に相談が多かった事です。

    年齢 発症率の目安 備考
    5歳 約50% 心雑音が聴取されることが多くなる
    6〜7歳 約70% 多くが軽度~中等度のMVDと診断される
    10歳以上 ほぼ100%

    無症状でも何らかの変性が認められることが多い

  • 目の病気に注意

    乾性角結膜炎(ドライアイ)などの目の病気にかかりやすい傾向があります。目の異常を感じたら、早めに獣医師に相談しましょう。
  • 肥満に注意

    太りやすい体質のため、適切な食事管理と運動を行い、健康的な体重を維持しましょう。

心臓病:僧帽弁閉鎖不全症(MVD)について

心臓の左心房と左心室の間にある「僧帽弁」が、老化や遺伝などにより変性してうまく閉じなくなり、血液が逆流する病気です。逆流が進むと、心臓に負担がかかって肥大や心不全を引き起こすこともあります。

 初期(無症候期/心雑音のみ)

  • 無症状(元気・食欲も普通)

  • 健康診断やワクチン時の聴診で心雑音が見つかることが多い

 中期(軽度~中等度の心不全)

  • (特に寝起き・運動後・夜間)

  • 疲れやすい、すぐ横になる

  • 呼吸が少し早くなる(安静時でも30回/分以上なら要注意)

  • 運動を嫌がる

  • 食欲低下や軽い体重減少

進行期(重度の心不全)

  • 持続的な咳、呼吸困難(特に苦しそうな呼吸)

  • 舌や歯茎が紫っぽく変色(チアノーゼ)

  • 腹水や肺水腫(胸に水がたまる)

  • 失神やふらつき

  • 極端な食欲不振・体重減少

命にかかわる状態になることも

 

病気に備えるために

  • 塩分控えめの食事

  • 定期的なエコーやレントゲン

  • 過度な運動・興奮を避ける

  • 体重管理(肥満は大敵)

まとめ

キャバリアは、その優雅な外見と愛らしい性格で、多くの家庭に愛されている犬種です。適切な運動、食事管理、健康管理を行い、愛情を持って接することで、素晴らしいパートナーとなってくれるでしょう。

​やはり僧帽弁閉鎖不全症(MVD)が気になる犬種ですね。ショップ時代もキャバリアを家族に迎え入れることを検討している方には、必ず説明しました。これからキャバリアを考えている方も良く検討くださいね。

これからキャバリアを迎えたい方にも、すでに一緒に暮らしている方にも役立つ情報を今後も発信していきますので、ぜひチェックしてくださいね!

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