犬種紹介 ベルジアン・シェパード

大型犬

俊敏で聡明、そして美しき多才犬 
ベルジアン・シェパードの魅力

元ペットショップ店員オリジナルランキング番外編

※日本国内では登録頭数が少なく、主にショードッグや訓練分野で活躍しているためランキング外としています。

ヨーロッパの作業犬の中でも、知性と俊敏さで高く評価されているベルジアン・シェパード。

警察犬や災害救助犬、家庭のパートナーとしても優れた能力を発揮します。

同じシェパードでも、ジャーマン・シェパードより少し軽やかで、スタイリッシュな印象を持つ犬種です。


歴史と出身

ベルジアン・シェパードは、19世紀後半のベルギーで誕生しました。

牧羊犬として家畜を守り、村を巡回して働く犬として重宝されていた彼らは、地域ごとに異なる被毛や色を持っていたため、のちに4つのタイプに分かれます。

それが以下の4種です👇

  • グローネンダール(黒の長毛)

  • タービュレン(フォーンの長毛)

  • マリノア(短毛)

  • ラケノア(粗毛)

この4種はいずれも同一犬種とされ、総称して「ベルジアン・シェパード・ドッグ」と呼ばれています。

第一次世界大戦では伝令犬や救助犬としても活躍し、勇敢な働きぶりで世界中に名を広めました。


サイズ(平均)

項目 数値
体高 オス:60〜66cm / メス:56〜62cm
体重 オス:25〜30kg / メス:20〜25kg
体型 引き締まった筋肉質、軽快なバランス型
平均寿命 約12〜14年

運動能力に優れ、軽やかなステップと俊敏な反応はまさに“ベルギーの風”のようです🌬️


毛色

タイプごとに毛色の特徴が異なります👇

  • グローネンダール:漆黒の長毛

  • タービュレン:フォーン(淡い茶系)に黒い差し毛

  • マリノア:短毛のフォーンに黒いマスク

  • ラケノア:淡いフォーンの粗毛

どのタイプも光沢があり、被毛はダブルコート構造で、外側は防水性・防風性に優れています。


魅力と特徴

非常に賢く、理解力が高い

 コマンドの習得が早く、訓練性能はシェパード系の中でもトップクラス。

忠実で家族想い

 飼い主に深い愛情を注ぎ、家庭内では穏やかに過ごすことができます。

運動神経抜群

 俊敏でジャンプ力もあり、ドッグスポーツ(アジリティなど)でも大活躍。

警戒心が強く頼もしい

 番犬としても優秀で、家族を守る本能がしっかりしています。

見た目の美しさ

 滑らかな毛並みと立ち姿のバランスが美しく、気品を感じさせます。


お世話のポイント

十分な運動量を確保

 1日2回、合計1時間以上の運動が理想。ジョギングやアジリティも◎

知的刺激を与える

 頭を使う遊びやトレーニングでストレス解消。

ブラッシング

 長毛タイプは週2〜3回、短毛タイプでも定期的に抜け毛ケアを。

社交性を育てる

 他犬・人への慣らしを子犬期から行うと穏やかに育ちます。

健康チェック

 股関節形成不全やてんかんなどの遺伝疾患に注意し、定期検診を受けましょう。


気を付けたいポイント

運動不足からくるストレス

 運動や刺激が足りないと、問題行動や神経質さが出ることがあります。

過度な警戒心

 来客や他犬に対して強く反応することがあるため、早期の社会化が大切。

抜け毛

 換毛期には大量に抜けるため、掃除の手間を覚悟しておきましょう。

暑さに弱い

 密な被毛のため、夏場は涼しい環境を整えてあげてください。


まとめ

ベルジアン・シェパードは、知性・忠誠心・運動能力のすべてを兼ね備えた万能犬です。

牧羊犬としてのルーツを持ちながら、現代では警察犬や家庭犬として幅広く活躍。

その真っ直ぐなまなざしには、「家族を守りたい」「共に生きたい」という強い意志を感じます。

日本ではまだ珍しいですが、知れば知るほどその奥深い魅力に惹かれる犬種です。


💬 ぬーのひとこと

「ベルジアン・シェパードって、まるでスポーツ選手みたいなわんちゃん! 頭もいいし動きもキレッキレ。頼もしいけど、家ではちゃんと甘えん坊になるところがかわいいんだよ🐶」

犬種紹介シリーズはこちら

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