小さな紳士のような風格、スコットランドの粋なテリア
ダンディ・ディンモント・テリアの魅力
元ペットショップ店員オリジナルランキング番外編
※日本では登録頭数が非常に少なく、ショードッグ愛好家の間で知られる希少犬種のため、ランキング外としています。
スコットランドの田園地帯で生まれた、ちょっと変わり種のテリア、ダンディ・ディンモント・テリア。
ふわふわの頭と短い足、そして独特の体型が印象的です。
その見た目の可愛さに反して、実は勇敢で粘り強く、テリアらしい根性の持ち主。
「小さな紳士」という言葉がぴったりな、上品で個性的な犬です。
歴史と出身
ダンディ・ディンモント・テリアは、17〜18世紀のスコットランドとイングランドの国境地帯で誕生しました。
もともとはアナグマやカワウソを狩るための猟犬として活躍しており、地中に潜って獲物を追うことができるように改良されたといわれています。
名前の由来は、スコットランドの作家サー・ウォルター・スコットの小説『ガイ・マナリング』に登場するキャラクター、ダンディ・ディンモントに由来します。
この作品の中で登場した小さな勇敢なテリアが評判を呼び、実在の犬種名として定着しました。
文学から名前をもらった珍しい犬種のひとつです。
サイズ(平均)
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 体高 | 約20〜28cm |
| 体重 | 約8〜11kg |
| 体型 | 胴長短足で筋肉質、頭部は大きめ |
| 平均寿命 | 約12〜15年 |


胴長短足の独特なシルエットは、まさに“地を這うハンター”。
ふわっと丸い頭の毛と、どっしりした胴体の対比が魅力的です。
毛色
公認されている毛色は以下の2種類👇
-
ペッパー(灰青色系)
-
マスタード(黄褐色系)
被毛は硬く、少しウェーブがかったダブルコート。
外側はざらっとした手触りで、内側は柔らかく保温性に優れています。
頭部の毛だけが特に柔らかく、まるで「帽子」をかぶっているように見えるのが特徴です。
魅力と特徴
・独特の体型と愛嬌ある顔立ち
丸い頭と短足のバランスがユニークで、どこかぬいぐるみのよう。
・穏やかで落ち着いた性格
テリアの中では比較的静かで、無駄吠えも少なめ。
・家族に忠実
特に飼い主への愛情が深く、信頼関係を大切にします。
・勇敢で独立心旺盛
狩猟犬としての本能を持ち、いざという時は頼もしい存在。
・社交的でフレンドリー
しっかり社会化すれば他犬や子どもにも優しく接します。
お世話のポイント
・定期的なブラッシングとトリミング
被毛は伸びやすく、週2〜3回のブラッシングと定期的なストリッピングが必要。
・運動は軽めに毎日
短い足ですが、毎日の散歩は欠かせません。無理のない距離でリズムを作りましょう。
・しつけは一貫して穏やかに
マイペースで頑固な面もあるため、焦らず繰り返し教えてあげるのがコツ。
・食事管理で肥満防止
胴が長いため、体重が増えると腰に負担がかかりやすいです。
・耳と足まわりのケアを忘れずに
垂れ耳で湿気がこもりやすいので、清潔を保つようにしましょう。
気を付けたいポイント
・肥満による腰・関節への負担
体型的に特に注意が必要です。
・被毛のメンテナンス不足
放置すると毛玉や皮膚トラブルの原因に。
・頑固さからくる指示無視
叱るより褒めて伸ばすタイプ。信頼関係を重視しましょう。
・分離不安に注意
家族に強く依存する傾向があるため、留守番は徐々に慣らして。
まとめ
ダンディ・ディンモント・テリアは、小さな体に誇りと勇気を秘めた紳士のような犬。
文学作品に名を残すほど魅力的で、気品とユーモアを兼ね備えています。
見た目は可愛らしいけれど、中身は芯が強く、家族想いの頼れる存在です。
“テリア界の小さな貴族”とも呼べる、知る人ぞ知る希少犬種です。
💬 ぬーのひとこと
「ふわっとした頭がまるでベレー帽みたい🎩✨
ダンディ・ディンモント・テリアって、名前の通りほんとにダンディ! 穏やかで上品だけど芯があるんだよね〜🐶」


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