犬種紹介 ケリー・ブルー・テリア

中型犬

青い被毛を持つ紳士、ケリー・ブルー・テリアの魅力

元ペットショップ店員オリジナルランキング番外編

※日本国内での流通は非常に少なく、主にショードッグや専門ブリーダーを通じてのみ見られるためランキング外としています。

アイルランド原産のケリー・ブルー・テリアは、名前の通り「青みがかったブルーの被毛」が大きな特徴のテリア犬種です。

力強くも上品な雰囲気を持ち、家庭犬としてもショードッグとしても高く評価されています。

日本ではほとんど見かけませんが、その美しい外見と賢さから、海外では根強い人気があります。


歴史と出身

ケリー・ブルー・テリアはアイルランド南西部「ケリー地方」で誕生しました。

元々は農場犬として、害獣駆除や牧羊、さらには狩猟まで多用途に活躍していた万能犬です。

18世紀以降は「アイリッシュ・テリア」や「ベドリントン・テリア」との関連が指摘されており、1900年代には独自の犬種として確立しました。

1920年代にはアイルランドの国犬に指定され、国際的なショーシーンでも存在感を高めていきます。


サイズ(平均)

項目 数値
体高 約44〜49cm
体重 約15〜18kg
体長 筋肉質でバランスの取れた体型
平均寿命 約12〜15年


毛色

ケリー・ブルー・テリアの毛色は、名前の通り「ブルー系」のみが公認されています。

ただし、子犬の頃は黒い毛色で生まれ、成長とともにブルーグレーへと変化していくのが特徴です。

被毛は柔らかくウェーブがかかっており、ショードッグでは独特のトリミングで「ひげを強調した顔立ち」に仕上げられます。


魅力と特徴

・唯一無二の青い被毛

 成長とともに色が変わるユニークな特徴。

・万能なワーキングドッグ

 牧畜・狩猟・番犬までこなす多才さ。

・明るくエネルギッシュ

 活発で遊び好き、家族と一緒に過ごすのが大好き。

・頭が良く訓練性が高い

 しつけやスポーツに適性がある。

・誇り高い紳士のような雰囲気

 凛々しい外見と落ち着いた気質を併せ持つ。


お世話のポイント

・被毛ケア

 抜け毛は少ないが伸び続けるため、定期的なトリミングが必須。

・毎日の運動

 体力があるため、散歩に加えてボール遊びやドッグランが理想。

・知的刺激

 賢いため、トレーニングや知育玩具で頭を使わせる工夫を。

・社交性の育成

 子犬の頃から他犬や人に慣れさせると良い。

・健康管理

 皮膚が敏感な傾向があるので、シャンプーや保湿に注意。


気を付けたいポイント

・気の強さ

 テリア気質が強く出ると、頑固さや攻撃性が見られることも。

・運動不足によるストレス

 エネルギーを発散できないと問題行動につながる。

・トリミングの手間

 ショードッグとして飼う場合は特に手間がかかる。

・遺伝的疾患

 一部に股関節形成不全や目の病気が見られることがある。


まとめ

ケリー・ブルー・テリアは、美しい青い被毛と万能な能力を併せ持つ希少な犬種です。

農場犬としての働きぶりから、家庭犬やショードッグまで幅広く活躍してきました。

日本ではなかなか出会えませんが、その気品ある姿と明るい性格に魅了される人は多いはず。

しっかりとしたしつけと被毛ケアを心がければ、最高のパートナーになってくれるでしょう。


💬 ぬーのひとこと

「ケリー・ブルー・テリアって、青い毛色がほんとにきれい!子犬のときは黒いのに、大人になるとブルーに変わるなんて不思議だよね。」

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