恐怖のマダニ|身近にひそむ小さな脅威
こんにちは、太陽です。
つい先日、衝撃的なニュースを目にしました。
ある地域で、マダニが媒介する感染症(SFTS:重症熱性血小板減少症候群)により、動物病院の獣医師の方が亡くなったという話です。
動物の診察を通して感染した可能性があるとのことで、本当に胸が痛みました。
「マダニなんて田舎だけでしょ」「そんなに怖いの?」と思うかもしれませんが、実は都市部の公園や河川敷など、日常の散歩コースにも普通にいる存在です。
そして、小型犬にとっては、命に関わるほどの危険性もあります。
今日は、そんなマダニについて、僕自身も改めて調べ直したことを踏まえて、
「何が怖いのか」「どうやって愛犬を守るか」についてお話しします。
マダニとは?
マダニは、野山や草むら、公園の植え込みなどに生息している吸血性の寄生虫です。
クモやサソリと同じ「節足動物」の仲間で、犬や猫、そして人にも取り付き、血を吸います。
マダニが特に怖いのは、感染症を媒介すること。以下のような病気の原因になります。
■ 犬に対しての主な病気
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バベシア症
赤血球が破壊され、発熱・貧血・元気消失・黄疸などの症状を引き起こします。重症化すると命に関わります。 -
ヘモバルトネラ症
貧血や発熱などを起こす細菌感染症。免疫力が落ちている犬は特に注意が必要です。 -
ライム病(犬にも人にも感染)
関節の腫れや痛み、発熱、元気消失が見られます。慢性化すると長く影響が残ることも。
■ 人にも感染する病気
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SFTS(重症熱性血小板減少症候群)
近年日本でも報告が増えており、発熱・下痢・意識障害・多臓器不全などを引き起こし、致死率も高いウイルス性疾患です。
犬や猫を介して人にうつるケースも報告されています。
マダニから愛犬を守るには?
では、どうやって愛犬をマダニから守ればいいのでしょうか?
ポイントを4つにまとめました。
1. 予防薬を使う(通年が理想)
最も効果的なのは、定期的なマダニ予防薬の使用です。
タイプは主に以下の3つ:
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スポットタイプ(背中に垂らす)
毎月使用。皮膚から広がりマダニの付着・吸血を防ぎます。 -
飲み薬タイプ(チュアブル)
体内に取り込まれて、吸血したマダニを駆除します。月1回~3か月持続のものも。 -
首輪タイプ
首に装着するだけで数か月間マダニを寄せ付けません。アウトドア用に重宝されます。
うちでは、春から秋にかけてクレデリオプラス錠という錠剤という形で続けています。
リンク▶クレデリオプラス錠
2. 散歩コースに注意する
雑草が伸び放題の空き地や、草むらの中はマダニの温床になりやすいです。
草むらに突っ込んでいくのが好きな子は特に要注意。
できるだけ舗装された道や、管理の行き届いた公園を選ぶようにしています。
3. 散歩後のブラッシング&チェック
帰宅後に毎回軽くブラッシング+目視でのチェックを習慣にするのも有効です。
マダニは皮膚に食いつくまでに少し時間がかかるので、早期発見できれば刺される前に取り除けることもあります。
4. 室内でも油断しない
マダニは服や靴、犬の被毛について室内に入り込むこともあります。
掃除や換気をしっかり行い、寝床やマットなども清潔に保ちましょう。
まとめ|“小さな敵”をあなどらない
マダニは小さな存在ですが、放っておくと犬の命を脅かすことすらある危険な寄生虫です。
しかも、そのリスクは山や川だけでなく、日常の散歩の中にも潜んでいるという点が、一番の怖さだと思います。
今回のニュースはとても衝撃的でしたが、それだけに予防の大切さを改めて実感しました。
僕たちも引き続き、ちゃびとポタの健康を守るために、できる対策はちゃんとしていこうと思います。
ぜひ皆さんも、愛犬のマダニ対策、今一度見直してみてくださいね。
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